当時は四六時中、歌詞のことを考えていました(笑)

──2018年のファーストアルバム「electronic marionette」について教えて下さい。

JKJM:このアルバムは正直アルバムを作るぞ!という所からスタートした訳では無いので、8曲位集まった段階で、あと2曲足して10曲のアルバムにしよう、という感じだったような気がします。

調べてみたら、1曲目が2017年5月22日あたりに提出していて、8月17日に8曲目までデモが提出されてますので、3か月くらいで8曲作ったみたいですね(笑)

──怒涛のデモラッシュ、歌詞作成などquimadoさんはいかがでしたか?

quimado:JKJMさんからデモをいただくペースが早かったので、私のところで止めちゃいけない!と思い、当時は四六時中、歌詞のことを考えていました(笑)移動中にずーっと曲を聴いて、ぴったり来る言葉を書き留めて組み合わせて…という作業をずっと行っていました。

JKJM:そこから色々あって表題曲の「electronic marionette」は11月7日に提出しています。この曲はじっくり時間をかけて作ってたみたいです(笑)

その10曲を作る際に世界観などを固めたので、MVやジャケットなど色々な方向へ影響が出る決定でした。

とにかく二人とも宣伝に関する事が苦手で・・

──2020年のセカンドアルバム「Connect」はどのような形でスタートしたんですか?

JKJM:ファーストの後は、宣伝の為にカバー曲を4曲程Youtubeにアップしたり、メイクの動画をアップしたり、インスタで定期的に写真をアップしたりなどを頑張りましたが、とにかく二人とも宣伝に関する事が苦手で、楽曲制作の楽しさに比べると大変な事ばかりでしたね。

quimado:どちらも、押し売りできない性格がすごく似ていますよね(笑)

JKJM:ホントに似てますよね・・。半年位して楽曲の売り上げ報告の時に、quimadoさんから「印税を軍資金にできたら、また何か新しくできたないいなーと思ってます!」というお返事をもらいまして。ではちょっと次もやってみますか!という感じでスタートしました。

いつも通り怒涛のデモラッシュを行い、大体これも半年位で10曲作成してたみたいで、ひと月に1~2曲ぐらいのペースで完成させていきましたね。

quimado:1作目を経験した分、2作目のときはやることがわかっていたので、スムーズに製作できた気がしています!

JKJM:今回のコンセプトに「Connect」という事もあり、他の誰かとコネクトして作り上げよう!という事もあったのですが、結果、誰にも何もお願いできず、結果的にはカードを作って配った位でしょうか・・とほほ

ただ楽曲的にはファーストでは出来なかった事に調整を色々としてまして、6小節をひと固まりとする「rewrite」や、繰り返しの一切ない「unprepared」、そして遂に日本語の歌詞に挑戦した「rain」「fly」「reason」「light」などですね。

──日本語の歌詞作成はいかがでしたか?

quimado:1作目のときはなぜか照れがあって日本語の歌詞が書けなかったのですが、JKJMさんの後押しもあって初めて挑戦してみました。書いてみると案外大丈夫で、1作目よりもJ-POPっぽさのある曲ができたのが楽しかったです。

──アルバム「Connect」のMVについてはいかがでしょうか?

JKJM:はっきりと覚えてないのですが、コンセプトの「Connect」でMVも誰かにお願いしようと考えていて、その時は多分キャッチーな一般向けの曲をお願いする事になるだとうなーというイメージがあり、逆に僕は一般向けじゃなくても自分が映像にしたいものをやりたいと思い、「unprepared」と「tragedy」のMV化を考えました。

「unprepared」はcaraが左右に二人で同時に歌っており、繰り返しのない4つの風景がある楽曲なので、画面にcaraが二人同等に存在して、4つの風景を描きたい、という感じでMV内容を考えました。

「tragedy」は悲劇的な内容なので、映画「セブン」のオープニングを意識して作成しました。余りにそっちに寄り過ぎるとホラーっぽくなっちゃうので、MVっぽいファンタジーさを残しつつcaraを色んな角度で捉えるというのをやってみました。

quimado:「unprepared」はシャイニングの双子ちゃんっぽさが気に入ってますし、「tragedy」はこれまでのMVになかった画面の色味というか暗さが素敵です。ただ、MV化する曲の提案を伺ったときは、なぜこの2曲!?とびっくりしました(笑)

JKJM:びっくりしてるのは伝わってました(笑)。そして「rewrite」を別の監督にお願いしてMV作成の段取りまでいき、プリプロなどを経ていざ撮影という時になって、COVID-19により撮影中止になってしまいまして・・

quimado:ダンスの振付まで考えていたんですが、残念でした…(泣)いつかまた機会があったら撮ってみたいです。

JKJM:electronic marionetteの活動そのものも、一旦休止、みたいな状態になりましたね。COVID-19の影響は至る所にあるような気がします。

何かを創造することって人生において必要なのだなと感じています

──これからのelectronic marionetteの活動について、教えてください。

JKJM:quimadoさんの環境が変わり、今後の連絡手段について相談している中で、烏兎怱々レコード所属に関してなど、色々とあり、electronic marionetteもユニットなので片方だけがやりたいと思っているのは健全な状態ではないので、ユニットメンバーのやりたいキモチが高まれば次も・・という段階ではあります。

今回のインタビューに伴い、MV作成も同時にできましたので、ゆっくりとですが3期がスタートした感じはあります。今後のelectronic marionetteに是非注目をお願いします・・!

quimado:エレマリを通して「クリエイティブの楽しさ」みたいなものをJKJMさんに教えていただきました。ちょっと哲学を気取って言うと、人として生まれたからには、何かを創造することって人生において必要なのだなと感じています。気力も体力も十分なときに、またぜひエレマリの世界に飛び込んでみたいと感じています!

電子の世界に、caraと一緒に飛び込んでみてください!

──最後に、このインタビューを読んでくれた方に向けてメッセージをお願いします。

JKJM:インタビューを読んで頂けて本当にありがとうございます。もし興味がありましたら2枚のアルバムやカバー曲、MVなど、ひとつひとつを丁寧に作ったので、是非このelectronic marionetteの世界観を楽しんでもらえたら嬉しいです。

quimado:前のめりに宣伝するのは苦手なのですが、本当は声を大にしておススメしたいくらい素敵な作品ばかりです!!ぜひ、JKJMさんの華麗なる電子の世界に、caraと一緒に飛び込んでみてください!

2023年2月1日


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  • この記事のインタビュアー
  • 夢谷ジョー

    1980年生まれ。石川県出身。烏兎怱々レコード所属のインタビュアー。
    2020年までは某雑誌の編集として活躍。4~5人程度のインタビュー経験があり、その腕前をはてな・クエスチョンに認められレーベルに誘われる。
    コロナ以降アウトドア趣味を封印させられてます。最近はもっぱら水回りのお掃除ばかりやっています。あと、妻が口を聞いてくれないです。

  • この記事の文・編集
  • 夢谷こよみ

    1993年生まれ。東京都出身。夢谷ジョーの妻。
    インタビュー記事の編集を夫から時々頼まれる。ベリーダンスが趣味。
    web制作とデザインの経験があり、烏兎怱々レコードのwebをほとんど作成。
    はてな・クエスチョン氏からの高圧的な依頼は止まる事が無く、次は音ゲーのキャラデザインを無償でさせられています・・。そろそろギャラ下さい・・。